緩み止めナットの種類別比較
GUナット金属リング系
ネジクル調査
フニロンナットナイロンリング系
ネジクル調査
フランジナット セレート付座面摩擦系
ネジクル調査
皿バネナットばね反力系
ネジクル調査
リードロックナット特殊ロック系
ネジクル調査
Vナット特殊形状系
ネジクル調査緩み止めナットは、振動や繰り返し荷重によってナットが戻ることを抑えるためのナットです。 ただし、緩み止めの方法は商品によって異なります。 大きく分けると、金属リングでねじ山を押さえるタイプ、ナイロンリングで摩擦を発生させるタイプ、 座面の摩擦を高めるタイプ、皿バネの反力を利用するタイプ、特殊形状でロックするタイプがあります。
選定時は、「相手材を傷つけてもよいか」「高温環境で使うか」「再使用したいか」「座金を減らしたいか」 「確実な戻り止めを重視するか」を確認すると選びやすくなります。
種類ごとの違い
| 種類 | 緩み止めの仕組み | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| GUナット |
金属リング系 ナット上部の金属リングが、ボルトのねじ山を押さえることで摩擦を発生させるタイプです。 |
振動がある設備、機械、構造物などに向いています。金属部品で構成されるため、樹脂リングタイプより熱の影響を受けにくい点が特徴です。 | 一般ナットより締付け時の抵抗が大きくなります。指定トルクや相手ボルトの強度を確認して選定してください。 |
| フニロンナット |
ナイロンリング系 ナット出口側のナイロンリングに雄ねじが食い込み、その摩擦で緩み止め効果を発生させます。 |
ボルトを傷つけにくくしたい箇所、比較的低温から中温域の機械部品、軽量化を意識する箇所に向いています。 | ナイロン材を使用するため、使用温度に注意が必要です。高温部や熱がこもる箇所では、金属リング系を検討してください。 |
| フランジナット セレート付 |
座面摩擦系 フランジによって座面を広くし、さらにセレートと呼ばれるギザが相手材に食い込むことで戻りを抑えます。 |
座金を省略したい場合、作業点数を減らしたい場合、相手材への食い込みによる戻り止めを期待する場合に向いています。 | セレートが相手材を傷つける場合があります。塗装面、化粧面、アルミ材、薄板などでは注意が必要です。 |
| 皿バネナット |
ばね反力系 ナット座面側の皿バネ形状により、締結後もばね反力を持たせて緩みを抑えるタイプです。 |
軸力低下を抑えたい箇所、座金とナットを一体化して部品点数を減らしたい箇所に向いています。 | 取付け面の状態や締付け条件によって効果が変わるため、相手材の硬さや座面状態を確認してください。 |
| リードロックナット |
特殊ロック系 特殊なねじ部またはロック構造により、戻り方向の動きを抑えるタイプです。 |
一般的なフランジナットやナイロンナットより、専用の緩み止め機能を重視したい箇所に向いています。 | 商品ごとの構造差が大きいため、サイズ、材質、再使用条件、締付け条件を商品ページで確認してください。 |
| Vナット |
特殊形状系 ナット形状やねじ部の工夫によって戻りを抑えるタイプです。 |
通常ナットでは緩みが不安な箇所、緩み止め専用品として選びたい場合に候補になります。 | 商品ごとに対応サイズや細目、ウィットなどの展開が異なります。相手ボルトの規格確認が必要です。 |
選び方のポイント
熱がかかる場所では金属リング系: 高温部や熱の影響を受けやすい場所では、ナイロンリング系よりもGUナットなどの金属リング系を優先して検討します。
相手材を傷つけたくない場合はナイロンリング系: フランジナットのセレート付は戻り止めを期待しやすい一方、相手材に食い込むため傷がつく可能性があります。 傷を避けたい場合は、フニロンナットなどを検討してください。
作業性重視ならフランジ系: フランジナットは座面が広く、ワッシャーを省略しやすいため、部品点数削減や作業性を重視する場合に選びやすいタイプです。
おすすめ商品の結論
総合的に緩み止め性能と使用環境の幅を重視する場合は、GUナットなどの金属リング系が候補になります。 ボルトを傷つけにくく、比較的扱いやすい緩み止めナットを選びたい場合はフニロンナットが候補です。 座金を省略して作業性を高めたい場合は、フランジナット セレート付が選びやすい商品です。
注意:緩み止めナットは、構造によって締付けトルク、再使用性、相手材への影響、使用温度が異なります。 実際の使用条件に合わせて、材質、表面処理、ねじ径、ピッチ、相手材の硬さを確認してください。

