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ドライブレコーダー製造工程におけるマイクロネジ・タッピングネジ・スペーサー選定ガイド ドライブレコーダー製造工程別の締結部品選定ガイド
ドライブレコーダー製造工程別のネジ・スペーサー・締結部品選定ガイド
本資料は、車載用ドライブレコーダーの製造工程を、筐体設計、基板実装、カメラモジュール固定、放熱・シールド、最終組立、検査、車両取付まで順序立てて整理した工程別選定資料です。対象は、フロントカメラ型、前後2カメラ型、通信型、業務車両用ドライブレコーダーです。使用製品は、rr掲載製品のマイクロネジ、タッピング、六角スペーサー、シムワッシャー、シールビス、端子ねじ、ロックタイトを中心に構成します。
工程1:製品仕様確認・締結設計
工程名:要求仕様確認、締結点設計、基板固定位置、カメラ光軸固定位置の決定です。
工程内容(仕様書ベース):車載電子機器として、温度、振動、電源変動、EMC、絶縁距離、固定強度を設計入力にします。IATF16949、ISO 9001、ISO 16750、JIS C 60068、CISPR 25を参考基準とし、筐体、基板、レンズ、放熱板、端子部の締結仕様を工程図に落とし込みます。
なぜ必要か:ドライブレコーダーは、走行振動、直射日光による高温、冬季低温、車両電源ノイズを受けます。締結点の設計が不十分ですと、録画基板の接触不良、レンズ光軸ずれ、SDカードスロットの変形、映像記録不良が発生します。
用途・役割:ネジ規格で呼び径、ピッチ、頭部形状を標準化します。マイクロネジは基板、レンズ保持部、薄型カバーの小径締結に使います。スペーサーは基板高さを一定にし、筐体との短絡を防止します。
選定基準:強度区分は小ねじで4.8相当、ステンレス品はA2-50からA2-70相当を基準にします。材質は鉄三価クロメート、ステンレスSUS304、黄銅ニッケルめっきを使い分けます。使用環境は車室内温度マイナス30度から85度、ダッシュボード近傍は高温域を想定します。規格はJIS B 1111、JIS B 1122、JIS B 1256、ISO 965を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:IATF16949、ISO 16750、JIS C 60068、CISPR 25、JIS B 1111、JIS B 1122、JIS B 1256です。
次工程:筐体・ブラケット部品の受入検査へ進みます。
工程2:筐体・樹脂ケース・金属ブラケット受入検査
工程名:樹脂筐体、金属ブラケット、レンズホルダー、取付ステーの受入検査です。
工程内容(仕様書ベース):外観、寸法、ねじ穴、ボス高さ、インサート圧入状態、バリ、割れ、めっき状態を確認します。JIS B 0405、JIS B 1051、JIS H 8610、ISO 2768を参考に、組立前に締結部の品質を判定します。
なぜ必要か:ケース側のボス高さや雌ねじが不安定ですと、締付トルクが安定せず、液晶なしモデルでも録画基板が傾きます。カメラ部ではレンズ中心と撮像素子中心がずれ、録画範囲不良につながります。
用途・役割:インサートナットは樹脂ボスの繰返し組立強度を確保します。アルミ用インサートは金属放熱ケースの雌ねじ補強に使います。シムワッシャーはブラケット高さを微調整し、ダウエルピンはレンズホルダー位置決めに使います。
選定基準:強度区分は相手材破壊を防ぐため、インサート側は母材樹脂の引抜強度を優先します。材質は黄銅、ステンレス、アルミ用鋼材を使い分けます。使用環境は車室内振動、熱サイクル、締付け再作業を想定します。規格はJIS B 0205、JIS B 0405、ISO 2768を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:JIS B 0405、JIS B 0205、ISO 2768、JIS H 8610です。
次工程:プリント基板実装工程へ進みます。
工程3:プリント基板実装・基板固定準備
工程名:録画基板、電源基板、カメラ接続基板の実装と固定準備です。
工程内容(仕様書ベース):SMT実装後、コネクタ、SDカードスロット、電源端子、Wi-Fiモジュール、GPS受信部を検査します。IPC-A-610、JIS C 61191、JEITA EIAJ ED-4701を参考に、基板反り、はんだ状態、絶縁間隔を確認します。
なぜ必要か:基板固定前に実装品質を確認しないと、組立後にSDカード認識不良、電源瞬断、録画ファイル破損が発生します。締結前の基板反り管理は、マイクロネジ締結時の基板割れ防止に直結します。
用途・役割:マイクロネジは録画基板の四隅固定に使います。なべ小ねじは基板を面で押さえ、割れを抑えます。中空スペーサーと六角スペーサーは基板高さを固定し、裏面部品の干渉を防ぎます。
選定基準:強度区分は4.8相当、ステンレスはA2-50からA2-70を基準にします。材質は鉄三価クロメート、SUS304、黄銅ニッケルめっきを選定します。使用環境は車載振動、基板絶縁、組立トルク0.05から0.4N・m範囲を想定します。規格はJIS B 1111、JIS B 0205、JIS B 1256、ISO 965を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:IPC-A-610、JIS C 61191、JEITA EIAJ ED-4701、JIS B 1111です。
次工程:カメラモジュール固定工程へ進みます。
工程4:カメラモジュール・レンズホルダー固定
工程名:CMOSセンサー基板、レンズホルダー、カメラユニットの固定です。
工程内容(仕様書ベース):撮像素子の中心、レンズ光軸、筐体窓位置を合わせ、指定トルクで固定します。JIS C 60068の振動試験、ISO 16750の車載環境試験、IEC 60068を参考に、締結後の光軸ずれを管理します。
なぜ必要か:カメラモジュールはドライブレコーダーの記録性能を決める重要部位です。固定が弱いと走行振動で映像が傾きます。締付け過多ではレンズホルダーが変形し、夜間映像のピント不良が発生します。
用途・役割:マイクロネジはレンズホルダーの小径固定に使います。シンヘッドと低頭ネジはレンズ周辺の限られた高さに対応します。ロックタイトは低トルク締結部の振動ゆるみ防止に使います。
選定基準:強度区分は4.8相当、ステンレスはA2-50相当を基準にします。材質はSUS304、鉄三価クロメート、黒色処理品を選定します。使用環境は振動、熱サイクル、レンズ周辺の狭小空間です。規格はJIS B 1111、JIS B 0205、ISO 965を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:ISO 16750、JIS C 60068、IEC 60068、JIS B 1111です。
次工程:放熱板・シールド部品組付けへ進みます。
工程5:放熱板・EMCシールド・GPSアンテナ固定
工程名:放熱プレート、金属シールド、GPSアンテナ、通信モジュールの固定です。
工程内容(仕様書ベース):録画IC、電源IC、通信モジュールの発熱を放熱板へ逃がし、EMCシールドを筐体またはGNDへ導通させます。CISPR 25、ISO 11452、ISO 7637、JIS C 61000を参考に、ノイズ対策と接地状態を確認します。
なぜ必要か:高温時に録画ICが熱停止すると連続録画が途切れます。シールド固定が弱いと車両ノイズでGPS測位遅延、ラジオ干渉、映像ノイズが発生します。
用途・役割:歯付き座金は塗装面やめっき面に食い込み、シールドの導通を安定させます。バネ座金は振動による軸力低下を抑えます。ISOワッシャーは座面圧を分散します。座金付き小ねじは組立点数を削減し、量産組立の締結抜けを防止します。
選定基準:強度区分は4.8相当、振動部は8.8相当の小形ボルトも検討範囲にします。材質は鉄三価クロメート、SUS304、りん青銅系座金を使い分けます。使用環境は高温、導通、車載ノイズ、振動です。規格はJIS B 1251、JIS B 1256、JIS B 1111、ISO 7089を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:CISPR 25、ISO 11452、ISO 7637、JIS C 61000、JIS B 1251、JIS B 1256です。
次工程:電源端子・配線固定工程へ進みます。
工程6:電源端子・配線・コネクタ固定
工程名:電源入力端子、GND端子、リアカメラ配線、ハーネス保持部の固定です。
工程内容(仕様書ベース):車両アクセサリ電源、常時電源、GND、リアカメラケーブル、外部GPS配線を識別し、端子ねじと配線固定部で保持します。JIS C 2811、JIS C 8201、ISO 6722、ISO 16750を参考に、端子ゆるみ、被覆傷、接触抵抗を管理します。
なぜ必要か:電源端子が緩むと走行中の瞬断で録画停止やファイル破損が発生します。配線固定が弱いとコネクタ根元に荷重が集中し、リアカメラ映像が断続的に途切れます。
用途・役割:端子ねじは電源線とGND線を端子台へ締結します。配線ビスはハーネス固定金具の締結に使います。ホースクランプは束線保護材の固定に使います。ケーブル保持用ナットは配線引出し部の荷重分散に使います。
選定基準:強度区分は4.8相当、電気接続部は導通安定を優先します。材質は鉄三価クロメート、黄銅ニッケルめっき、SUS304を選定します。使用環境は車両電源変動、振動、配線引張、温度変化です。規格はJIS C 2811、JIS C 8201、JIS B 1111、JIS B 1181を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:JIS C 2811、JIS C 8201、ISO 6722、ISO 16750、JIS B 1181です。
次工程:筐体カバー組立工程へ進みます。
工程7:筐体カバー・防塵構造・外装部品組立
工程名:上ケース、下ケース、カバー、SDカード蓋、スイッチ部、外装パネルの組立です。
工程内容(仕様書ベース):筐体合わせ面の浮き、ネジ締結順、カバー密着、スイッチ可動、SDカード蓋の開閉を確認します。JIS B 1122、JIS C 0920、ISO 20653、JIS C 60068を参考に、防塵、耐振動、外観品質を管理します。
なぜ必要か:筐体カバーの締結が不均一ですと、レンズ窓に段差が出ます。SDカード蓋の固定が弱いと、カード交換時に蓋が外れます。車室内に設置されるため、外観傷と異音も品質不良になります。
用途・役割:タッピングは樹脂ケースへの直接締結に使います。Aタッピンねじは薄肉樹脂の下穴成形部に使います。B0タッピンねじは樹脂ボスへの保持力を確保します。シールビスは防塵性を持たせたいカバー部に使います。
選定基準:強度区分はタッピンねじのねじ込み破壊トルクを基準にします。材質は鉄三価クロメート、SUS410、黒色処理品を選定します。使用環境は樹脂ボス、繰返し開閉、車室内温度、粉じんです。規格はJIS B 1122、JIS C 0920、ISO 20653を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:JIS B 1122、JIS C 0920、ISO 20653、JIS C 60068です。
次工程:車両取付ブラケット組立へ進みます。
工程8:車両取付ブラケット・角度調整部組立
工程名:フロントガラス取付ブラケット、吸盤台座、両面テープ台座、角度調整ヒンジの組立です。
工程内容(仕様書ベース):ブラケットの保持力、角度調整後の固定力、ヒンジ部の摩耗、締結部のゆるみを確認します。ISO 16750、JIS C 60068、JIS B 1051、JIS B 1180を参考に、走行振動でカメラ画角が変化しない構造にします。
なぜ必要か:ブラケットが緩むと、録画映像の水平が崩れます。衝撃時に本体が脱落すると安全上の問題になります。業務車両では長時間走行で振動を受け続けるため、角度保持部の締結信頼性が重要です。
用途・役割:六角穴付きボタンボルトは外装面に頭部を低く見せながらヒンジ部を締結します。トルクスネジは量産時のカムアウトを抑制します。Uナットとノルトロックワッシャーは角度調整部のゆるみ止めに使います。
選定基準:強度区分は8.8相当、振動部は10.9相当を検討対象にします。材質はSCM435、鉄三価クロメート、SUS304を選定します。使用環境は車両振動、角度調整、繰返し締結です。規格はJIS B 1174、JIS B 1180、JIS B 1051、ISO 898-1を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:ISO 16750、JIS C 60068、JIS B 1174、JIS B 1180、JIS B 1051、ISO 898-1です。
次工程:最終検査・出荷検査へ進みます。
工程9:最終検査・トルク確認・出荷判定
工程名:録画機能、映像確認、締結トルク、外観、付属品の最終検査です。
工程内容(仕様書ベース):録画開始、常時録画、衝撃録画、SDカード認識、GPS受信、Wi-Fi通信、電源瞬断復帰を確認します。締結部はトルク確認、マーキング、外観検査を実施します。ISO 9001、IATF16949、JIS Z 9015、JIS C 60068を参考に出荷判定します。
なぜ必要か:最終検査で締結異常を見逃すと、輸送中や車両取付後にカバー浮き、異音、ブラケットゆるみが発生します。ドライブレコーダーは事故時の証跡を記録するため、出荷時点の固定品質を明確に残す必要があります。
用途・役割:ロックタイトは出荷前のゆるみ止め補強に使います。レンチとtrf工具は指定工具管理に使います。トルク管理対象品は、締結部のマーキングと検査記録を残します。
選定基準:強度区分は設計指定の4.8、8.8、A2-70を検査対象として照合します。材質は設計BOM指定材質と現品表示を照合します。使用環境は輸送振動、車室内温度、長期使用を想定します。規格はJIS Z 9015、JIS B 1051、JIS B 1111、ISO 898-1を基準にします。
引用仕様書名または参考基準名:ISO 9001、IATF16949、JIS Z 9015、JIS C 60068、JIS B 1051です。
次工程:梱包・車両取付説明部材の同梱へ進みます。
工程のまとめ
参照規定:ISO 16750、JIS C 60068、CISPR 25、ISO 11452、ISO 7637、JIS C 0920、ISO 20653、IPC-A-610、JIS C 61191、JIS B 1111、JIS B 1122、JIS B 1180、JIS B 1256、JIS Z 9015です。
現場での使い分け:録画基板とレンズ周辺はマイクロネジを使用します。樹脂筐体はタッピングを使用します。基板高さは六角スペーサーと中空スペーサーで固定します。シールド部は歯付き座金で導通を確保します。電源部は端子ねじと配線ビスで接触抵抗を安定させます。ブラケット部は六角穴付きボタンボルト、トルクスネジ、Uナット、ノルトロックワッシャーで走行振動に対応します。